デザイナーの頭ん中

「滑走路のために」からブログ名変更しました

僕のデザインの引き出しについて(アイデアの貯め方)

 

デザインの引き出し

 

上司に口酸っぱく言われたのは「デザインの引き出しを用意しとけ」ということ。

 

 

例えばあなたが僕にデザインを依頼したとして、僕のデザインの引き出しが1つしかなかったとする。「いやーおれサーモンピンクこそがデザインの至高だと思ってるんですよね。」とか言って、何を依頼してもサーモンピンクのデザインしか寄越さない。

こんなデザイナーがいたらどうだろう。誰も仕事を頼まなくなるに違いない。

 

これはもちろん極端な例だけど、実際デザインの引き出しの数はそのデザイナーの価値に直結するといっても過言ではない。会社でも「この人一体いくつ引き出し持ってるんだ...」と思うようなデザイナーは一目置かれている。ポップでカラフルな風船が浮かんでいて、金平糖がキラキラに散りばめられているようなデザインをしたかと思えば、モノクロだけで構成したガチガチに硬いクラシックなデザインをしたりする。多重人格なんじゃないかと心配になるくらいのバリエーションなのだ。

 

一方で明らかに引き出しが不足していて、長年デザインをやってるから熟練してるんだけど、よく見るとどのデザインもどこか似通っていて、成果物を見ただけで「これあの人のでしょ。ほらやっぱりね。ここの形とかこないだのあれじゃん。」みたいな人もいる。

僕もまだまだプロデザイナーと名乗るには足りないものばかりの未熟者だけど、やっぱり引き出しの多いデザイナーになりたいと思っている。

 

どんな引き出しをつくる?

 

デザインの引き出しっていうのが具体的に何を指すのかといえば要は「アイデアのストック」だ。それはあらゆるところで見つけることができる。ウェブだったり道端の看板だったりポスターだったり。あるいは店舗そのもののデザインにインスピレーションを受けることもある。自分が閃いて殴り書きしたスケッチがそのままデザインの引き出しになることもあるだろう。

 

「サーモンピンクが好きだからサーモンピンクしか集めない」というような偏りに十分気をつけながら、媒体と方向性になるべくバリエーションを持たせられるように注意しながらデザインの引き出しを増やしていく必要がある。

 

また、上司曰くデザインの引き出しというのは使用期限があって、着想を得てから時間が経ちすぎると自身でそれが魅力的に感じられなくなってしまったり、あるいはそれが時代遅れになってしまったり、または他所でそのアイデアを使われすぎて今更使えなくなってしまったりといったことが起こる。だからデザインの引き出しはなまもののようなもので、どんどん使って自分の血肉にしていかなくてはならない

 

僕のデザインの引き出し

 

僕は自分のデザインの引き出しをつくるにあたって、

現在たどり着いたのは「カードの束」だ。

 

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僕は画像データを集めている。基本的にはネットだけど、自分で写真を撮ったものも多い。それは一つのフォルダにまとめられていて、ここに僕が「良いな」と思ったデザインアイデアの画像がどんどん蓄積されていく。

アイデアが100枚溜まったらそれを一括で出力する。windowsのコンタクトシート出力で、1枚が定期券サイズになるように設定して出力する。そうすると定期券サイズの画像カードが100枚できる。脈絡なく集めた100枚なので順番やレパートリーはむちゃくちゃだ。スーパーカーの次に水族館があって、その次に電球があったりする。でもそれはその状態が正しい。

 

デザインアイデアが求められる段階になると僕は100枚の束から今回のテーマに即したと思うものを分類する。あるいは営業などの他者にやってもらうこともある。

分類のときは100枚の束を片手に持って、ポーカーで手札を配るようにぱっぱと「則した」「則してない」に分ける。

分類したら「即している」と判断したカードの、どこが「即している」と感じたのかについて考えて、キーワードを抽出する。この作業をすると自分がテーマについてどういう潜在的イメージを持っているかがわかってきた非常に役に立つ。

 

参加者が複数人いた場合勝ち残ったカードの画像についてあれこれ話し合うとさらに思いもよらないキーワードが出てきてはかどる。この一連のカードを使ったアイデアの出し方はブレインストーミングの一環として捉えられるので、「即座にブレインストーミングで使えるデザインの引き出し」として今後も活用していきたいと思う。

 

今度現物をご紹介しますね。

 

おしまい